「cafe 般゜若」開店のご挨拶
ご訪問、ありがとうございます。
2009年3月8日、サブカルチャーの聖地下北沢に、
長年の念願でありました「カレーの店」を開店いたしました。
一口にカレーとは言え、
一口では満足できません。
もとい、一口にカレーとは言え、
千差万別、様々な種類がございます。
その中から、自分の理想に近づくスタイルと調理法を研究して参りました。
小麦粉とラードでこってりどろりの体育会系カレーでもなく、
流行りのさらさらしゃぱしゃぱのスープカレーでもない、
どなたにも楽しんで頂けるカレーが出来上がりました。
「辛い物が苦手」という方には申し訳ありませんが……。
店名は「般°若」といたしました。
「パンニャ」と読みます。
「パンニャ」とは、インドの古代の言葉で、
「叡智」「知恵」を意味します。
この言葉を雅号にしていた能面の職人・般若坊が、
女性の鬼面を得意としたことから、
「般若」の面という呼び名が定着したので、
おぞましい意味はありません。
いたってポジティヴです。
そうそう、女性といえば、
カレー屋さんに一人では入りにくいというご意見もよく耳にしますが、
当店はそういう意味でも非常に入り易いとご好評をいただいております。
小さい店ではありますが、地道に、日夜知恵を絞りながら、
これからもカレーを洗練させて参る所存です。
カレーには、
インドの人々が編み出した温度調節の知恵、
中国の漢方薬の原料、
ヨーロッパの食を楽しむ心、
日本の「和」のバランスと、
ユーラシア大陸が総力で作り上げた、最高食と考えます。
無理にでも。
どうか、一度、いや一度と言わず何度でも、
「般゜若」のカレーをお試し頂き、
ご指導、ご愛顧賜りますれば、幸甚でございます。
「般゚若」店主 拝
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